講談社・メディアドゥ
新しい本寄付講座

発足記念シンポジウムが開催されました

2022年5月19日、お茶の水・ワテラスコモンホールにおいて東京大学「講談社・メディアドゥ 新しい本寄付講座」発足記念シンポジウムが開催されました。




2022年4月からはじまった東京大学大学院情報学環と講談社、メディアドゥの3者による「講談社・メディアドゥ 新しい本寄付講座」は、2015年から2021年まで続いた「DNP学術電子コンテンツ研究寄付講座」を前身としています。本寄付講座では、日本のこれからのデジタルコンテンツ構築及びデジタルアーカイブの方向性を議論し、「新しい本」の試作とその利活用促進基盤となるものの研究・社会実装を目指します。

シンポジウムは、同講座の柳与志夫特任教授が司会を務め、山内祐平学環長のビデオ挨拶ではじまりました。第二部では吉見俊哉教授の「デジタルアーカイブのこれからと新講座に期待すること」というテーマで基調講演が行われました。第三部のパネルディスカッションでは、渡邉英徳教授の司会のもと、石田英敬名誉教授をはじめとするデジタルアーカイブに関連する各界の識者5人による議論が繰り広げられました。「新しい本・新しい読書とデジタルアーカイブ」というテーマで、「「新しい本」とは何か」や「10年後のテクノロジー・社会状況とは」など、既存のエビデンスや先行事例にとらわれない自由な発想からなる議論が活発に行われました。会場はほぼ満席で、80人を超える方々にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じました。

東京大学大学院情報学環ウェブサイトより転載
記事:柳志旼(博士課程・編集部)
写真:東京大学「講談社・メディアドゥ 新しい本寄付講座」